ルビーの買取価格に影響を与える
色味と産地について知ろう

ルビーの買取価格は、ダイヤモンド同様、大きさ(カラット)・色味(カラー)・透明度(クラリティ)・カットで決まります。

ダイヤモンドの買取価格がこれらの4Cを総合的に判断して決定されるのに対し、ルビーでは色味(カラー)が最も重視されます。ルビーの買取価格に影響を与える、色味と産地について解説します。

この記事でわかること

  • 買取市場で評価の高いルビーの色味
  • 産地別ルビーの特徴

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「色」はルビーの評価で最も重要

ルビーの「赤」はさまざま

色味は、色相・彩度・明度の3方向から判断します。

一言で「赤」と言っても、オレンジがかった赤や、ピンクがかった赤、暗い赤、明るい赤、鮮やかな赤、くすんだ赤など様々ですね。

中古市場で高額買取を狙えるルビーは、暗すぎても明るすぎてもいけません。最高峰のルビーは「ピジョンブラッド」と呼ばれる鳩の血のように純粋な赤色をしたルビーです。

最も価値が高い「ピジョンブラッド」

ピジョンブラッドのルビー
(参考買取価格100,000円)

鑑別書に「pigeon's blood」
と記載されている。

ルビーの中で最も価値が高いとされるのがピジョンブラッドと呼ばれるルビーです。その名のとおり、鳩の血のように鮮明な赤色をしているルビーを指しており、ピンクやオレンジかからない純粋で鮮やかな赤色が望ましいとされています。

カラーは好みによるので
気にしないで買取店に持ち込もう

中古の買取市場では、ピジョンブラッドの次にタイ産に多い透明感が強く深みがかった赤のビーフブラッド、次いでスリランカ産に多い淡い赤のチェリーピンクが好まれる傾向があります。

しかしながら、カラーストーンの色味は個々人の好みによるところが大きいため、一概に暗いルビーやピンクがかったルビーでは全く価値がないということでもありません。ルビーなどカラーストーンの色味にはその時々の流行もあるため、暗めのルビーが流行ったり、ピンク系ルビーが多く流通することもあります。

また、国によっても好みの色が異なる傾向があり、国内では人気のない色味のルビーでも、買取後に海外に流通させ高く売るなどということもあり得ます。

もしお手元のルビーの色味に自信がなくても、一度買取店に持ち込んでみてくださいね。

ルビーではなくサファイア!?

余談ですが、ルビーは「赤」であることが条件であるため、赤というよりもオレンジに近い色、赤というよりもピンクに近い色、赤というよりも紫に近い色、など赤よりも勝る色相がある場合、ルビーではなくサファイアという扱いになります。(オレンジサファイア、ピンクサファイア、パープルサファイアなど…)

ルビーとサファイアが同じ鉱物(コランダム)であることは有名な話ですね。

オレンジサファイア2.23ctのPT900リング(参考買取価格36,000円)

パープルサファイアのプラチナリング(参考買取価格19,000円)

ピンクサファイア1.05ctのPT900リング(参考買取価格54,000円)

ルビーの色味は産地により異なる

ルビーは東南アジアが主流の産地で、主にミャンマー、タイ、スリランカ、マダガスカル、ベトナムなどで採掘されます。

ルビーの色味は産地によって特徴が異なりますので、チェックしておきましょう。

ミャンマー産ルビー

ミャンマーは、ルビーの産地で最も重要な国です。

ミャンマーの中部地帯からやや北側に位置するモゴック鉱山で採取されるルビーには、ピジョンブラッド(鳩の血)と呼ばれる鮮やかな赤のルビーが多く、市場で高い評価を得ています。

モゴック産のルビーは世界的なルビー人気の需要に対し、採掘が追い付かず、値段が高騰し続けていました。

近年、1990年にモゴック鉱山の東南地帯にあるマンシュー鉱山が開山し、モゴック鉱山産のルビーと遜色ない良質なルビーが採掘されることがわかってから、新しいルビーの産地として注目を集めています。

なお、ミャンマーは依然「ビルマ」と呼ばれていた国です。古い鑑別書などには「ビルマ」の文字が記載されていることもありますが、ミャンマーのことですのでチェックしておきましょう。

産地鑑別書付き
ミャンマー産ルビー1.50ct
K18WGのリング
(参考買取価格14,7000円)

ミャンマー産ルビーに多い
ピジョンブラッド1.92ct
PT900リング
(参考買取価格150,000円)

非加熱のミャンマー産
ルビー0.41ct
PT900のネックレス
(参考買取価格30,000円)

タイ産ルビー

タイは、ミャンマーに次いで知られるルビーの産地です。

タイ産のルビーは、ミャンマー産と比較すると、明度・彩度ともに落ち着いたトーンの黒みがかった赤のルビーが多いのが特徴です。

タイ産で多いこれらのカラーは、「ビーフブラッド(牛の血)」と呼ばれています。

ルビーで一番重要なカラーの面でミャンマー産よりも劣りますが、ミャンマー産と比べて透明度が高く輝きが良いルビーが多いのが特徴。中にはミャンマー産の最高品質のルビーと遜色ない評価を与えられるタイルビーもあります。

世界に流通しているルビーの8割はタイ産と言われるほど産出量が多く、ミャンマー産と比較して安価に手に入れることができるため、リングやネックレスなど様々なルビージュエリーに用いられています。

タイ産のビーフブラッドに近い
ルビー11.34ct
PT900リング
(参考買取価格109,000円)

タイ産のビーフブラッドに近い
ルビー0.36ct
PT900リング
(参考買取価格26,000円)

タイ産に多い落ち着いた色味の
ルビー1.47ct
PT900/K18コンビリング
(参考買取価格15,000円)

スリランカ産ルビー

スリランカ産のルビーは、チェリーピンクと呼ばれるピンクに近い明度が高い赤が特徴です。

ピンクに近い色味のルビーが多く、「赤」というよりも「ピンク」が強くなってしまうと、ルビーではなくピンクサファイアとして扱われることもあります。(ルビーとサファイアは同じコランダムという鉱物で、赤いコランダムをルビーと呼びます。)

そのため、ルビーとしての価値は、赤がハッキリとしたミャンマー産、タイ産と比較すると低くなる傾向がありますが、ファッション性に優れた可愛らしい色が多いため、様々なブランドのアイテムに使用されています。

チェリーピンクルビー0.91ct
K18 リング
(参考買取価格34,000円)

透け感が楽しめる
ルビー0.28ct
K18 リング
(参考買取価格47,000円)

ファッション性に優れた
チェリーピンクのルビー0.91ct
K18WGネックレス
(参考買取価格26,500円)

マダガスカル産ルビー

マダガスカルでは、2000年頃からアンデラメナ鉱山、ムラマンガ鉱山、ヴィトマンデ鉱山等でルビーの採掘が行われはじめ、新たなルビー産出国として注目を集めている国です。

マダガスカル産のルビーには、最高品質のミャンマー産ルビーと似た特徴を有しているルビーが多く、現状ではまだ数が少ないため語られることの少ない産地ですが、今後ルビーの名産地となることが期待されています。

マダガスカルの他には、近年タンザニア、ケニアなどのアフリカ諸国で新たにルビーの産出が始まり、ミャンマー産に引けを取らない高品質のルビーも採掘されていることから、今後ルビー市場に大きな影響を及ぼす可能性があると考えられています。

これまでに挙げた国以外では、量・質ともに少ないもののインドやアフガニスタンでもルビーが産出されています。

ルビーの産地鑑別

産地による色味の違いを解説しましたが、必ずしもすべてのルビーに産地別の色味の特徴が出るわけではありません。産地はどのようにして調べるのかチェックしましょう。

ルビーの産地鑑別は
成分分析検査でわかる

あルビーの産地は、中央宝石研究所やAGTジェムラボラトリーなどを代表とする国内の鑑別機関に、分析報告書付きのルビーの鑑別を依頼すると、産地を推測することができます。

紫外可視分光光度計で検査をすると、写真のような分光スペクトルを得ることができ、検査したルビーの分光吸収スペクトルと、各産地の特徴を照らし合わせることで、産地を推測できるのです。

こちらのネックレストップに使用されているルビーはミャンマー産のルビーと推測されていますね。

ミャンマー産ルビー1.132ct
PT900ネックレストップ
(参考買取価格46,000円)

産地鑑別を行うためには
鑑別書の他に分析報告書を
依頼する必要がある

ルビーを高く売るためには

ルビーの買取で重要な、ルビーの色味と産地について解説しました。

ルビーのようなカラーストーンは奥が深く、買取が難しいアイテムです。中にはダイヤモンド以外のカラーストーンには価格をつけないという買取店もあるほどです。

ルビーを高く売るためには、ルビーに関して正しい知識のある買取店に依頼することが重要です。

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